第2章 無限に続く愚かな優しさ
【隠した真実】
「ニノ、さっきね、親戚だって人来たよ?」
この部屋に来る人は
‥‥1人だけだ
「寝てたらね?俺のこと見てたの。
ビックリしてさぁ、ニノの友達の相葉です、って挨拶したんだけど」
「‥‥そう。なんか言ってた?」
「カズをよろしくねって」
「そか‥‥」
バクバクと動揺する鼓動を、必死で抑える
ユウさん‥‥来るかも、なんて
ましてや、コンビニに行った30分くらいの間にね 。思ってなかった
「ね?ニノのオジサン!超カッコイイね~、お兄さんみたいだったよ!」
「‥‥‥」
「でも、俺がいたから帰ったのかな。ごめんね、せっかく来てくれたのにね」
謝ることなんかない
ヤる相手なら、俺以外にもいるはずだ
今日は、ユウさんを満足させられそうにもなかったし、丁度良かった
ただね? 雅紀
“オジサン”じゃないよ?
俺の‥‥“ご主人様”だ
知ったら、軽蔑する?
ココじゃ俺は、
“飼い犬”なんだよ
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