第1章 rain of lust
「ん、はぁ・・・・ハハ・・・垂れてやがる。・・もう一度流してやるよ・・・ほら」
「!・・・・ん・・っ」
「どうだ?物足りねえんだろう?色々と、な・・・」
「ッ・・」
臀部でぶつかり合う激しいピストン。
交わされて、ナッシュの絶頂を膣中で迎える。
名無しは都合よく自分もそこで達かされて、都合よく快感を手に入れていたことに言葉もなかった。
しゃがみ込まずに立った姿勢を保てたのは、無論ナッシュのおかげでもある。
けれど心の奥底では、足を竦ませれば繋がりが解け、絶頂に至れないというもどかしさも持ち合わせていた。
名無しは快感の波が静まりゆく中、狡賢くなってゆくばかりの自分の愚かさを、酷く痛感していた。
そして。
「どうした・・・アンアン言ってた口は留守か?言えよ・・・」
「・・・ッド・・。――・・・あっち、でも・・ナッシュ・・・―――ッ!んん」
「ん・・・・。利口だな・・・いいぜ。先に待っててやるよ・・・お望み通り、ベッドで――」
「・・・・ッ」
ぬぷ、と淫猥な音を立て、欲を吐き出したナッシュの陽物はそこで名無しから抜かれた。
シャワーの湯とはまるで違え目立つのは、細やかで白く半透明な彼の精液。
一瞬のあいだ糸を引くよう名無しの下肢と宙で繋がり、やがてそれが途切れると、彼女の内腿にはその白濁が垂れた。