第9章 愛痛い。
綺麗に片されているリビング、は手を洗ってご飯ですよーと言うが、アザが浮かび血がまた出ていた。
「⋯なんで⋯」
「私は⋯ナルトが大好きなんです⋯ごめんなさい」
「⋯なんで謝るんだってばよ」
「!」
ナルト手を洗いタオルを濡らして絞る。
の手を掴みしゃがませると、傷を優しく拭っていた。
「化け物でもなんでも、はキレーだから仕方ねぇから許すってばよ」
「まぁ!」
「それに⋯は⋯俺が護ってばよ」
は怒らなかった。
化け物と言われても嫌な顔をしなかった、悲しまなかった、けれど、思い出しても胸がぽかぽかする。
「いいえ、まだ、まだ今だけは私に護らせて下さいませ」
金色の瞳と真っ白の耳がなんとも言えなく、変な感じがしてぎゅっとただ、抱きついた。
「私の初めての家族ですね、ナルトよろしくお願い致します」
ぴくぴくと動く耳を見て両手で掴みを困らせた。
今日から家族。
たった2人。あなたと私は今日家族です。