• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第1章 泣き虫な子。


夕食の買い物にと、てくてくとお外を歩く。
商店街の人に頂いた好物の鯛焼きを食べながら家路を進む。外の空気や音、香りは彼女にとって幸せそのものだった。
「…?」
名前を呼ばれ声の主を探す。
そこには、何故か弟の襟首を掴んでるイタチさんがいた。
「あらこんにちは!お久しぶりですね、イタチさん」
「誰だ、こいつ」
「あぁ、こちら弟のサスケだ。で、ははた…!?」
「そ、それはダメです!あの、だめなんです!身内、若しくは上層部だけでの話なので……」
慌ててイタチの口を両手で押さえる。
頷くのを見てほっとする。 
「で、誰なんだよこいつ」
サスケは眉間を寄せている。
「、俺の好きな人だ」
「まぁ!」
「え!?」
「っていうのは半分冗談だ、姉のような人だよ」
サスケはぐいっと顔を近づけたり、くるくるとの周りで品定めするように見つめる。
「30点だな」
「あらあら、30点もくださるのですか?」 
呆れたサスケ。
「ですが、なんの30点なんでしょうか…」
イタチは吹き出し、サスケは知らねぇよ!と叫び立ち去る。
怒らせてしまいましたね私…といえば彼女はよいしょと荷物を持ち替える。
「持ちますよ」
「いえ、大丈夫ですよ」
「近くまで用事があるので」
荷物を持つと少し恥ずかしげに俯き、お礼を言う。
「白い髪の毛、勿体ないですね。はたけ先輩に言われて?」
「いえ、違いますよ。目立つと不快に思われてしまいますからね」
「……複雑ですね」
イタチを見上げては開いてる手を繫ぐ。
「お兄ちゃんの手、なんですね。これが…おっきいですね!」
「そ、そうで、すか?男の人ならこれぐらいありますよ」
「まぁ!そうなのですか?指が硬いですね、何故でしょうか?」
「護るものがあるから、でしょうか」
はきょとんとし、イタチの手を両手で掴む。ぱあっと表情が明るくなる。
「それは素敵ですね、護れるのは、素敵な事ですよ!」
「…護られる側になるのはどんな気分ですか?」
は視線を泳がせる。
「……護られているとは違いますよ私は」
ぎゅっと、手を繋がれふわりと微笑む。
「貴女は妹のようで姉のようで、不思議ですよ」
「お姉さんですよ」
「えぇ、そうでした」
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp