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恋歌 《気象系BL》

第21章 What is your dream ? #4


智くんに連れられ着いた場所はダンススクールだった。

「ここ?」

「そう、中学の時のダチの親が経営してんの…今日はスクール内でバトルやるんだけどそのダチも出るから観に来た」

「へ~、で?ダンスバトルってなに?」

「へ?知らないで来たの?」

智くんに軽く驚かれたけど、智くんと会えると思ったらそれだけで頭の中がいっぱいいっぱいでダンスバトルについて調べることも忘れてた。

「…うん、ごめん」

「いや謝らなくていいんだけど、なんで来たのかなって思ったから」

「智くんが誘ってくれたから…」

「それだけ?」

「それだけ…」

また一瞬驚いたような顔をしたけどすぐにふにゃんと笑いまた

「そっか、そっか」

と満足気に言う。

「ダンスバトルって色々あるんだろうけど、ここでは音楽を掛けっぱなしにして一対一で交互にフリーでダンスを踊り合うんだよ…だから実際勝ち負けとかはないんだ」

「そうなんだ…」

「相手のダンスに対して応えるように踊るからそれなりの技術がないと出来ないんだよ?」

「智くんはやらないの?」

「今日出るダチと遊び程度にならやってた…今と一緒で放課後そいつと踊ってたんだ、あくまでもお遊び程度だけどな」

「観てみたいな、智くんがダンスバトルやるとこ」

「今日は無理だよ、スクールに通ってるような奴らが集まってやるから…俺じゃ力不足」

「そんなこと無いんじゃない?俺は智くんの踊り凄いと思うよ?」

そう言うと智くんは嬉しそうに笑った。

「ありがと」
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