第7章 終・嘘つきとさよなら
「間に合ったかッ…!!」
片腕を犠牲にして現れた長い黒髪の男…
雷電「テイルス…!!?」
相手の刀の二つの刃を片腕に食い込ませて受け止めているテイルスだった
「一体何処から…?」
テイ「俺は時の番人…、時の扉を使えば何処からでも現れるさ!!!!」
ニッと笑うテイルスの片腕から相手は刃を抜いた
「誰だか知らないけど…、そこをどいてくれないかな?」
テイ「…それは無理な頼みだな」
片腕の傷口をペロッとなめるテイルスを相手は目を細めて見る
「…もう一度言う、そこをどいてはくれないか?」
テイ「断る! また殺されてたまるかよ!!!!」
「…"また"?」
テイルスの言葉に誰もが疑問に思った
テイ「おっと…、余計な事は言わない掟だったな…。 …オイ!! 一端逃げるぞ!!?」
俯いたままの風夜に呼びかけるが、風夜は動かない
テイ「何つー情けない状態になってるんだよ…! 前みたいに立ち向かってきてた威勢は何処へ行った!!?」
風夜「もう…、何もないんだッ…」
テイ「本当に全てを失いたいのか!!?」
そのテイルスの言葉に風夜はハッとした
その時