第3章 1.久しぶりの再会
~ side ~
その後、私たちはとある場所に向かっていた。
「なあ、マスターのこの依頼ってさ本当なのか?」
「何で?」
しばらくすると突然タクミがそう聞いてきた。
「いや、内容がさ…」
そう言って改めて依頼書を見る。
『私を成仏させてほしい』
それが今回の依頼だった。
まあ、普通はこんな依頼ないもんね。
「これってさ、明らかに俺たちのことを知っているよな」
「そういえばそうだね。チームパラレルに依頼がピンポイントでくるなんて、私たちの素性を知っている人しかいないもんね~」
そう、チームパラレルは自分の所属しているギルドについて特定の人にしか話さない。
そうしなければ、たくさんの依頼がきてしまうからだ。
「何者なんだこいつは…」
そう言って依頼書を見つめるタクミ。
「マスターの話によるとここのギルドマスターみたいだよ」
そう言って足を止め目の前の建物を見る。
その建物とは…