第9章 叶わない願いと想い
あの日以来"人を殺したくない"と
思い始めたのです...。
だけど、"仕事"を辞めることは
出来ませんでした...。
そういえば、何度目かに出会った時に
沖田様は
"何の為にこんな仕事をしてるんだ"って
聞いてきましたよね。
その答えを今なら言えます...
今更、遅いかもしれませんが...。
あたしが"こんなこと"をしてたのは
周りの人間に
"必要"とされたかったからなんです...。
誰でもいいから
あたしを"必要"としてくれる人の傍に...
1人の人からだけでも良いから...
あたしが"必要なんだ"って
求めてもらいたかったんです...。
ただ、
それだけの願いだったんです...。