第4章 ロールキャベツ系執事
「あすかお嬢様〜、お兄様〜、ちょっと失礼しますわ〜」
「あ、ナオミ!ありがとう」
「いえいえ、お兄様の頼みとあれば何でも致しますわ!あとお嬢様の体調も心配だったので!」
ナオミちゃんはそう言いながら嬉しそうに小さな土鍋を運んできた
「あの〜、それは?」
「お粥ですよ。さっきナオミに頼んで作ってもらったンです。」
「急だったので卵くらいしか無くて…申し訳ありませんわ…」
「そ、そんな気になさらないで!!とても嬉しいです。二人共ありがとうございます!」
「いえいえ!お嬢様、お大事に……お兄様、後は宜しくお願いしますわ」
そう言ってナオミちゃんは静かに部屋を出ていった
「…さてお嬢様、準備が出来ましたよ。…はい、口を開けて?」
「あ、ありがとうございまs…って一人で食べられますよ!!\\\\\」
「…お嬢様、早く食べないと冷めてしまいますよ?」
なんか目で訴えられてるよ…
「うッ…はい」
「はい、あ〜ん」
「…んん!美味しいです〜」
「それは良かッたです。…あ、口にご飯粒に付いてる…」
谷崎さんは私の頬についたご飯粒を指で取ると、そのまま口に運んだ。
「え、ちょっ谷崎さん!?何してるんですか!!!…\\\\」
思わず赤くなる私をよそに、谷崎さんは
『…お嬢様、ご馳走様です。』
と笑顔で告げるのであった。