第1章 Linaria~この恋に、気づいて~
好き…
大好き。
好きになるのに、理由なんて要らない。
あぁ、強いて言うなら、
アナタは何時も傍に居てくれて、
何時も助けてくれた。
私の良き理解者。
こんな私を受け入れて、こんな私の傍に居てくれた。
私がアナタを好きな理由はコレよ。
ねぇ、私がアナタに逢いに行ったら、
嬉しい…?
私はアナタが全て。
アナタがいない世界なんて、必要ないの。
だから、待っててね。
少しだけ時間がかかってしまうけど、
必ず、逢いに行くから。
今度こそ、私がアナタを守ってみせる…。
【Linaria…10】
「お世話になりました!」
友人の知世と買い物の途中、余所見をしていた私は車に轢かれて命を落とした。
死んだ、そう思っていたのだけれど、気付いたら病院のベッドに横になっていた。
あぁ、私助かったんだ…。
けど、私の寝ている病室に先生と一緒に入って来た人物に物凄く驚いた。
土方十四郎。
何故、貴方が居るの?
本当に此処は何処って、頭の中が真っ白になった。
目をこれでもかというくらいに見開き二度、三度と彼の姿を確認したの。
だけど、何しても土方さんは土方さんでその時初めて跳ねられたと同時にこの異世界、銀魂の世界にトリップしたと気付いたんだ。
と言う事は、私が存在した銀魂のストーリーはどうなるのか。
原作沿いに私がぶち込まれたのか、それとも無ければ全くのパラレルか。
原作通りであれば少しは動きやすいのだけれど、パラレルだとどうなるか解らないから不安が募る。
果たして私はこの世界で生きて行けるのだろうか…。
「おい、早くしろ」