第1章 Linaria~この恋に、気づいて~
ちゃんと俺はお前を見ていたんだ。
けどよォ、
どうしてもアイツの顔が、仕草が何時までも離れねぇ。
解っているんだ、本当は。
俺の女々しい感情が、そうさせているってな。
俺がこの感情を無くさない限り
お前とアイツを重ねちまう。
代わりでも、良い…って、
巫山戯るんじゃねぇ。
お前はお前だろうが。
これは、俺の問題なんだ。
だから、頼む…
俺の事は…。
【Linaria…8】
俺はあの女の声が出るようになったと土方さんと山崎が話しているのを聞いた。
なんでィ。
そう言う事は真っ先にこの俺に報告するのが筋ってもんだろィ。
土方さんも内緒にしておくなんて、やっぱりロリコンなんですねィ。
あー、あの時無理矢理にでも捕縛して次いでバズーカをぶっ放しておけば良かったんでさァ。
あー、土方コノヤローは豆腐の角に頭ぶつけて死ね。
そんな事を思っているうちに俺はあの女が入院している病院へと着いた。
「あー、面倒くせー」
そう言いながらも俺は女の元へとひたすらに歩いた。
あの女は調教すれば良い雌豚になりまさァ。
あのロリフェイスにロリ体型、ククク…これからが楽しみでさァ。
俺はニヤリとしていると前から気持ち悪い笑顔をした山崎に遭遇した。
何時もなら地味で気付かないのだけれど、あれだけ気持ち悪い顔してる山崎は…