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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


次に目を覚ますと、間近に三成の顔があった。



「愛様、お目覚めですか?」



『わぁ…三成くんっ!おはよう…
ずっと…見てたの?』




「えぇ。貴女は寝顔まで可愛らしいですから。
それに…」


そこまで言うと、何故か三成が目元を赤らめる。



『どうしたの?』




「貴女がその…あまりにも可愛らしい寝言を言うので…」




当たり前だが、愛には全く覚えがない。




『や、やだ…なんて言ってたの?』




「ふふっ…それは、秘密です。
私だけが知ってる愛様ですから」



眩しいくらいのエンジェルスマイルで三成が笑った。



『教えてよ…恥ずかしい…』



「大丈夫です。貴女の心の声だと思って、私の心に留めておきます。
それより、ほら、さんたさんが来てますよ」



そう言うと、三成は愛の枕元を指差す。




『えっ?!』



そこにある包みを見つけて愛は驚く。



(やられたっ!)




布団から起き上がり、包みを取ろうとすると、




「愛様、起きるのなら、何か羽織らないとですね。
風邪をひいてしまいます」



言われて初めて、自分が何も身につけてないことに気づく。



『きゃっ!』



慌てて布団に潜り込む愛に微笑みかけると、
三成は着物を手繰り寄せ、愛に渡す。




「身体は痛くないですか?
昨晩の私は少し大人気なかったですね…
余りにも愛様が愛しすぎて…」



『わ、わわわかったから、大丈夫!
それ以上言わないでっ』



愛は真っ赤になりながら着物を纏う。


その様子を三成は、心の底から愛しいものを見る目で眺めて居た。



『はぁ…びっくりした』



改めて、枕元の包みを開けると、
そこには綺麗な帯留めが入っていた。
透き通った真っ赤な石があしらわれた、
それはクリスマスプレゼントにぴったりだと、愛は思った。



『うわぁ…とっても綺麗!
ありがとう、三成くん。
クリスマス知ってから全然日がなかったのに…
気を遣わせてごめんね』


申し訳なさそうに言う愛に、三成はそっと首を横に振った。
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