第84章 ジャックダニエル
「っはぁ…はせべ、怒ってる?」
「そんな事は……いえ、そうですね。俺は止めたのに、聞かずにいるからこうなるんですよ?」
髪を梳かし、冷たく微笑むと、ちゃんの唇をふにふにと指で遊ぶ。
「しかも、俺の前であいつに…さて、どうしましょうか。ねぇ、あるじ?」
長谷部君、ちゃんにそういう事言うんだね、意外だったな。
ふふ、なんか楽しくなってきちゃったよ、ちゃんはどうするの?ちゃんと謝らないと、君の特別な長谷部君に嫌われちゃうかもよ?
‥まぁ、そしたら、僕がずっと愛してるあげるから良いけど。
「え…ぁ、やだ。はせべ、ごめんなさい。嫌わないで。」
両手を伸ばして長谷部君にしがみつくちゃんを、抱き上げ自分の胡坐の中に座らせ抱き締める。