第83章 ホワイトデー
「ごめん、皆。私今日は一日部屋に籠もるから宜しくね。」
そう言って、朝食の後から部屋に籠った主殿。あと二ヵ所なんだよ…と呟く声が聞こえる。
「今回の任務、大変そうですな。」
「あぁ、戦力拡充の任務だな。不動と明石は初日に来たが、どうしても辿り着けない場所がある。」
初めての任務に頭を悩ませる主殿は、昨日は長谷部殿と編成について遅くまで思案していましたね。
先日極めになったばかりのお二人や、厚と後藤が頑張っていると聞きました。
「そんじゃ俺達はどうする?流石に今は、あんな悩んでる主を驚かせる様な事をしたら叱られるだろうしなぁ。」
「そんな事してみろ、俺が許さん。」
「ええ、お覚悟よろしいですかな?」
冗談だ、と笑う鶴丸殿の肩を燭台切殿が叩く。