第80章 特別
「……?」
「「安蘇神社にあった蛍丸でーす。じゃーん!真打ち登場ってね。安蘇神社にあった宝剣は、なぜか今、ここにあったりして。」」
「ほ、蛍丸!!!え、何で?」
「「新橋の一番奥で、兄者?って呼ばれてる人がうろうろしてたんだぁ。それで、話し掛けたら連れて来られた。」」
「ほっ、ほた…うわぁ、本当に嬉しいよ!来てくれてありがとう。そっち帰ったら仲良くしてね!」
「「うん、早く帰ってきてね〜!」」
蛍丸に手を振った主が抱き付いてくる。嬉しそうだな、良かった。
「うじうじしててもだめだよね、こうなったらこっちの生活楽しむ位じゃないといけない気がしてきたよ。」
「はい、そうなる様に俺も尽力します。最良の結果を主に‥」
頭を撫でれば、帰ってから初めての良い笑顔で笑ってくれた。