第80章 特別
「「寂しくない、と言えば嘘になります‥ですが、これも、お小夜が望んだ事…私達は、お小夜が成長して帰ってきてくれるのを、待つだけですよ。」」
「「そうですよ、兄様と、お小夜がどの様に成長して帰ってくるか想像するのも楽しいですからね。…それより、貴女はいつ帰るのですか?」」
ツンデレかな?と笑う主に、そんな訳無いとそっぽを向く宗三。どうせ、また主とゲームがしたいんだろ。
「今剣も修行に出ていたな、岩融の様子はどうだ?」
「「彼はほら、いつも通りですよ。豪快に笑って、早く帰ると良いな、と言うだけです。」」
「そっか‥皆が元気ならそれで良い。帰ってきた時、直接出迎えが出来るか解らないけど、きっと立派になって帰ってきてくれるよね。楽しみだなぁ。」
バタバタと走る音が複数聞こえてくる。