第77章 幼心
「…遊び疲れて寝たんだが。」
を抱いて居間へ戻ると、さっきおやつだなんだと言っていた光忠が昼食を作っている。
そんなに遊んでたのか…
「昼までそんなに時間はない。抱いてそこへ座ってろ。主を落とすなよ?」
へし切の横を抜けてソファーへ腰を下ろす。
「良く寝てるな。主は随分と伽羅坊が気に入った様だ。嬉しいだろ?」
「……別に。」
ソファー横の座布団に座っていた国永が、眠っているこいつの頭を撫でる。
「可愛らしいねぇ、しかし、まだ元には戻らんもんかね?」
このままで良いな、とか思った奴は誰だ?と、部屋を見回す。