第77章 幼心
「ちゃん、おやつ作っておくから遊んだら食べてね?」
「はぁーい!」
猫部屋の扉を開けて、光忠に元気良く返事をする。
「猫ぉー!にゃぁ!ふわふわだね、可愛いな。うちはおっきい犬君なら居るけど、猫さんは初めて触ったよ!」
傍に来たコナを抱き上げてに渡すと嬉しそうに頬擦りする。
「伽羅ちゃんは動物に好かれるんだね!さっきのお店でも猫さんが、じろーって見てたもんね?」
どうだろうな、本丸の馬もここの猫も懐いてくれてるとは思うが…
「きっと、動物には伽羅ちゃんが優しいのが解るんだよ!」
「…………興味無いな。」
そういえば、前にも同じ事を言われたな。
ふふ、と笑って、猫じゃらしを持つと、猫の方が疲れて降参するまで飽きずに遊び続けた。