第77章 幼心
洋服の裾を縛って、脱げ落ちないようにしてからを抱き上げる。
「…良いな?あいつら騒ぐだろうが大丈夫だ。安心しろ。」
「うん!」
部屋を出て居間へ向かうと、そこに居た全員がを見た途端声を失った。
「わぁ、格好いいお兄ちゃんがいっぱいだぁ!伽羅ちゃん、本当にこのお兄ちゃん達はとお友達になりに来た人なの?」
お名前が長いから、大倶利伽羅の伽羅ちゃんて呼ぶね。と、また前と同じ様に言ったは、俺の腕から降りると一番傍に居た粟田口の二人の元へ走り寄る。
「あ、主殿…?」
「あるじぃ?だってば。お兄ちゃん綺麗な青ね、海みたい!」
「、なのか?えらく可愛らしくなったなぁ‥」
ふにふにと頬をつつかれて、笑うその笑顔はそのままだ。