第74章 君がため
「お、目玉焼きか。双子なんだな!こりゃ驚きだ。」
「双子だけの玉子が売ってるとは私も知りませんでしたな。是非本丸へ帰ったら弟達にも…」
黙黙と食事を口に運ぶ大倶利伽羅を横目に、燭台切が話始める。
「皆、朝食が終わったら少し話したい事があるんだけどいいかな?」
「何だ、光坊?改まって。今じゃだめなのか?」
こくりと頷いてから俺を見る。
「主が本丸の者と今日の内番、任務確認をしている間にな。燭台切、頼んだぞ。」
「…そう言うわけだから、片付けが終わったらここに居て。伽羅ちゃんもだよ?」
「……ふん、早く終らせろよ。」
良い子だね、と大倶利伽羅の頭を撫でる主を見ながら、俺には何が出来るか、と考えた。