第17章 名を呼べば
「いやいや、加州君がどんな風に説明したか知らないけど、断じて僕は泣いてないからね!!?」
「んん?そーなの?でもいい?これは主命だからね。」
「主命……」
「しゅめーですか!!あるじぃー!!!」
畑の方からそう叫ぶ声がする。何で彼聞こえてるの!?
「何で聞こえてるのよ!いいから長谷部はしっかりと畑仕事をして下さいいぃー!!」
「シュメートアラバー!」
は‥
「あははは、何これ?彼の耳どうなってるの?まったく…主命って凄いな。」
「ふふ、そうだね。じゃ、約束だよ?ゆーびーきーりっ!」
ちゃんが小指を絡めてくる。