第94章 今を生きる
それぞれの掌で刀装が金色に輝く。なぁんだ、やっぱり皆だって簡単に作れるんだぞ!
「すっげーな!じっちゃんの事考えたらいつも以上に集中出来たぜ。次もこれでいってみるわ!」
「私はつい、初詣で沢山の人が参拝に来るところを思い浮かべてしまったよ。」
「青江さんと蜂須賀さんはそっちの二人より早く玉が光始めたけど、何を考えたんだ?」
出来たのが嬉しかったのか、手の中にあるそれを見ながら嬉しそうに笑う蜂須賀さん。それと対照的に、机に刀装を置いて青江さんが怪しく笑う。
「俺は、前に浦島達が主とTRPGをして遊んでいた時を思い出していたよ。浦島が楽しそうなのは嬉しい事だからね。」
「そっかぁ、その遊びってそんなに楽しいのか?俺も今度してみたいぞ!」