第93章 白妙
矢継ぎ早に言った事だ、解らなくても仕方あるまい。しかし、もう少し気にして下さっても…いや、止めよう。今考えても意味の無い事だ。
「主、一期一振りが言った通り準備は出来ていますよ。他の者の着替えも済んでいます、参りますか?」
「うん!じゃあ博多君はここで乱ちゃんに服選んでもらってね?それで他の皆は少人数づつまとまって向こうへ行ってもらおうかな。」
一期は粟田口の皆をまとめて、みっちゃんは歌仙達のところお願い。私も行くけど、まんばちゃんは加州と組分けしてね!もう暗いから、夜目の効かない子の組には必ず打刀や脇差の子を入れて。と、てきぱきと指示を出し最後に俺の手を握る。
「で、長谷部は私と一緒に誘導係ね!向こうへ行った事の無い子が迷わない様に。」
「‥はい!」
花見をする場所はいったいどの様な所なのだろうか、張り切る主の後に付いて居間へ向かった。