第92章 夜桜
「よっし、終わり!」
「完璧ですね!」
「ではあるじさま、さきにいきますね!またあとで!」
急げ急げ!と、母屋に走って行く三人。良い子達だよね、隣の主ちゃんがまた幸せそうな顔してるよ。
「じゃ、僕達も行こうか?あとは太郎さんと次郎さんだけど、居間に居なかったら部屋を見に行こうか。」
「うん、そろそろ遠征の子達も帰る時間だし、報告終わったらすぐ下見に行こうね。」
庭からぐるっと回る途中、談話室の縁側から手を振る愛染君と御手杵君達が見えた。いつもとは違う服装の皆は新鮮で良い感じだね!良く似合ってるよ。
玄関の前まで来ると、丁度遠征の子達が帰ってきて居た。
「お帰りー!!あと、ただいま!」
「おお、主ではないか!ようやく帰ったんだな!」
「僕はあなたの元に帰ってくるしかないんですよ。まぁ…お帰り、くらいは言ってあげますけど。」