第92章 夜桜
「おー、よしよし。大人しくしててくれよ。」
「馬、かわいいですよね!」
「よしつねこうは、いっつもうまにむちゃさせてたんですよ!」
馬小屋から聞こえる三人の声と、馬達がぶるぶると鼻を鳴らす音がする。
「おーい!物吉君、浦島君、今剣ちゃん、内番お疲れ様ぁ!」
「あ、主様!お帰りなさい。さっき二人に帰ってるって聞いてたから、いつ会えるかなって思ってたんです!」
「おつとめごくろうさまです!」
「あるじさん、内番頑張ったよ!俺にはご褒美ないのかなっ?」
うわぁ、凄いな!小雲雀君と望月君の毛並みがぴかっぴかだ。浦島君と物吉君が手入れをしている三国黒君や花柑子君も気持ち良さそうにしてるね。
「今剣君、その鉄爪どうしたんだい?初めて見る物だよね。」