第92章 夜桜

「ふふ、お誘い？何のかなぁ…誘ってくれるなら主一人で、こっそり来てくれた方が僕は嬉しいんだけどねぇ‥？」

「もー！青江は、また意味深な言い回しして。」

「素直に言ってるんだけどねぇ…君は誘っても食い付いてこないし、つれないなぁ。」

青江君は普段があれだから、三日月さん以上にどこに本心があるのか解らないな。

「それで、誘いとは何のだ？賽の遊びなら、また父も付き合うぞ？」

「その遊びはまた改めて誘うよ。今日のお誘いはお花見！夜桜を見に行こうと思うんだけど、服を着替えに私の部屋まで行ってもらえない？」

「夜桜？…まだ加持祈祷が途中なんだけどなっ‥だが、これが済んだら是非参加させてもらうよ。」

「ほう、夜桜とな。」

「へぇ…僕をわざわざ連れて行くのかい？良いよ、君となら。」