第91章 毒入りスープ
ぱたぱたと嬉しそうに部屋を出ていった二人を見送って、ルールブックを開いた主の手元に目をやる。
「ほう、やっぱりな。俺も今回はその話をやるんだろうと思ってたんだ。」
「鶴丸も?この話なら経験者が居れば、まずロストはしないかなって思ってさ。…あ、解んないか、誰とやってもらうかにもよるよね。」
今日の非番の子は誰だったかなぁ?と、日記帳を開いて確認する。
「経験者を一人選ぶならこいつだろうな!」
非番、と書かれた欄の一番上にある名前を指で叩くと、やっぱりそうなるよね!と、笑って頷く。
「はい、じゃあ一人は決定!それで、残り三人は誰が良いかなぁ‥」
「どうせ今日も、部屋で茶を啜ってるだけだろうから、こいつ等はどうだ?」
順に名前を指差すと、どんな行動するか解らない子達だねぇ、と苦笑いした。