第87章 国宝指定記念日
「「ほう‥兄弟は相当嬉しいらしいな!カカカ、良かったではないか!」」
「「い、言ってないぞ!俺は別にあんたなんて待ってないんだからな!」」
そう言いながら走って部屋を出て行く山姥切の旦那を、笑いながら見守る山伏の旦那。
「「兄弟がああして本心を少しずつ出す様になったのは、主殿のお蔭であるな。感謝する。」」
「「山姥切は素直じゃないなぁ。主、逃げられちゃったけどいーい?次行くよお?」」
「うん、よろしくね加州!」
手を振ると、また燭台切の旦那の元へ戻る。逃げられちゃった、と笑った大将に、どんまい!と声をかける。
しかし、良い匂いがしてきたなぁ、今日の夕飯が楽しみだぜ。
「「はい、お次は左文字行くよぉ?」」
加州の旦那が動くと、相変わらずむすっとした宗三とお茶を啜る江雪の旦那が映る。