第84章 ジャックダニエル
「んあぁっ‥は、せべっ!?」
「は、あるじ…俺は、もう‥」
ちゃんの両足を肩に掛け、腰を両手で押さえた長谷部君が、その脚に口付けながら苦しそうに囁く。
「っく…あるじ、お慕いしています。貴女が、好きです。死んでも、返しませんよっ…」
「ゃ…あぁ、はせべ、だめっ!もぉ‥」
最奥を何度も強く突き上げ、俺のあるじ、と笑った長谷部君が欲を全てちゃんへ注ぎ込んだ。
あ、あ、と身体を震わせながら僕を強く握ったまま涙を流す。蕩けた瞳と、僕のそこから唇に伸びた銀の糸。いつも思うけど、僕は、この果てた瞬間が一番綺麗だと思うんだよね。
長谷部君に優しく腹を撫でられて、うっとりと目を閉じたちゃん。
でもごめんね、僕はまだ熱が覚めないままなんだ。