第10章 天空闘技場
「たっ、ただいま!!!!」
ヒソカに解放され、慌ててゴンの部屋の扉を開けた私。そこには怒りを露わにしたキルが………
「あ、おかえり。遅かったね!!」
しかし、いたのはゴン1人だけ。テレビがついており、ゴンはそれで時間を潰していたようだ。
「あれ?キルは?」
私がそう尋ねると、ゴンはきょとんとした顔をした。
「まだ来てないけど……一緒じゃなかったの?」
私は頷き、途中ではぐれてしまったことを伝えた。
「そっか。なら、キルアもすぐ来るね」
ニコッと笑うゴン。私は彼の隣に腰を下ろした。
「…アルミ、どうしたの?」
あまりにも私の様子がおかしかったのだろう。察しの良いゴンは私を覗き込んで言った。
「……私、ダメな姉だなぁーって…」
つい言わなくてもいいことをゴンに口走ってしまった私。だが、一旦出た言葉はもう止めようがなかった。私はゴンに先程あったことを伝えたのだった。