第10章 天空闘技場
そして、ヒソカと過ごすこと1ヶ月が経過しようとしていた。私はその間、ヒソカと情報を集めたり、訓練したりとしていた。
「ヒソカ、そろそろ携帯返してよ」
私はもう何度目かの言葉を口にした。ヒソカ曰く、試合が近づいているらしく、競技場に赴かないといけないらしい。
「はい♦」
私はやっと返してもらった携帯を手にホッとし、電源を入れた。これでキルに連絡でき………
「あ♦ それ電源切れてるよ」
にこっと笑みを浮かべるヒソカ。私は思わず携帯をベッドに投げた。
「これじゃあ、携帯の意味無いじゃん!!!!」
そして、それを面白そうに眺めているヒソカを不満そうに見つめ、私は携帯を充電しようとした。しかし、
「あぁ、もうすぐチェックアウトの時間だった♦」
それすらもさせてもらえず、私はヒソカに引きずられながらホテルを去ることになった。