第10章 天空闘技場
「それで、どうしたんだい♦」
ヒソカは私をお茶に誘い、私の目の前には温かい紅茶が置かれた。それを飲むと、じんわりとした温かいものが広がっていくのが分かった。
「まぁ、大体予想はつくけど♣」
ヒソカは私にカードを見せた。それは昨日見たばっかりの写真入りのカードだった。
「ゴンだろ♡」
私は目線をそらし、頷いた。そして、段々ゴンは全治4ヶ月だけど生きているのだと、やっと落ち着いてきた。
「…………」
「おや?」
すると、今度は怒りが沸き上がってきた。念を早く使いこなしたかった?大丈夫だと思ってた?自分勝手な言い分ばっかり!!!!
「お待たせしました。ケーキセットでございます」
「食べなよ♦僕の奢りだ」
店員さんが持ってきたものをヒソカがわたしにすすめた。私はお礼を言い、それに口をつけた。