第18章 愛すべき人
「えーーーーー!!!奏多くんからラブレター!?」
「うん・・・」
「あーあ、奏多くんは無いわよねぇ~・・・」
奏多くんとは正直に言ってしまうと、ぽっちゃりしていて顔のバランスも悪い女子に不評な男子。だから私の友達も奏多くんにドン引き。
「でも姫香は可愛いし、告られるのもしょうがないよね。」
「そうそう。美形はいいなぁ。お兄さんもイケメンだし。」
「えっ、お兄ちゃんはイケメンだけど、私は・・・」
私が美形なのかしら。わかんない。
「たしか姫香はお兄ちゃん大好きっ子の仲良し兄妹なんだよね。それも羨ましい!」
「うんうん!」
「まぁ、まぁそれは否定しないけど・・・」
でもお兄ちゃんが恋愛感情として好きなブラコンとは言えない。奏多くんにもさすがにそれは言えないかな・・・