第9章 名前を呼んで
‐木兎side‐
やっちまったか?
木葉呼んで、ちゃーんと話し合えば、いーじゃんって思った。
だから、呼んだ。
でも、あんまそーゆーナヤみっての?話さねーコなんだよな、りらちゃん。
悪いコト、しちまったな。
俺、2人には仲良くしといて欲しーだけなんだけどな。
「木葉、お座り。」
「犬じゃねーよ。つか、俺、アイツ追い掛けるし。」
「止めた方が良いんじゃない?明日行くって言ってたのに追い掛けたらマジで嫌われるよ?」
かおるちゃんと木葉が話してる。
木葉もめっちゃ機嫌悪そうで、舌打ちして座った。
「…で、木葉の方はココロアタリねーの?りらちゃんが、あんな機嫌悪ぃのお前のせーだろ?」
「…知らねーよ。ここ最近、アイツがやけにニコニコしてっから、機嫌悪ィの分かってたけど。
仲直りしたばっかだってのに、聞き出す勇気ははっきり言ってねぇわ。それで、ケンカすんのヤだ。」
ナサケねーヤツだな。
ケンカしたって仲直り出来んだろ?
お前等、ラブラブじゃんか。
なのに、なんで話さねーんだよ。
この後も、りらちゃんの機嫌が悪くなりそーなコトを話し合ってみたけど。
俺には何も分かんなかった。