• テキストサイズ

同じ屋根の下で。

第3章 貴良の過去


「それから、おばあちゃんと暮らしていたんだけど・・・」

 貴良くんは涙ながらに必死に話していた。

「おばあちゃん、オレが8歳の時、死んじゃったんだ。」
「それで・・・ここに来たんだ・・・」
「話長かったのに最後まで聞いてくれてありがとう。こんな長い話でも最後まで聞いてくれたのは、○○だけだよ。」

 貴良くんは私の手を掴み頭を下げる。きっとすごく悲しかったんだろうな。

「貴良ー?起きてる?早く朝食食べろー」

 令音さんが叫ぶ。

「はい!今行きます!」
 
 貴良くんはいつも通りの笑顔になる。

/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp