• テキストサイズ

HQ商社、営業日誌。

第2章 仕事の後のXmas night。





ぱたん


部屋の扉が閉まる。
と、ドアに背中を押し付けられ荒々しいキス。

まるで食べられちゃうんじゃないかって思うくらい激しくて漏れる息と共にひたすら名前を呼んだ。


絡まる舌が外れ唇を外せば、すでに力の入らなくなった体はずるりと床に崩れ落ちる。


『…ふぇ…い……けい……』


私が名前を呼べば、月島くんは私の眼の前にしゃがみこみ、嗤う。

「このままここで、廊下通る人に声聞かれながらSEXする?」


『……ベッド…連れてって?』


そう懇願すれば、月島くんは私の体を支えながらベッドに移動する。
そのまま月島くんはジャケットを脱ぎ、ネクタイを外す。
私は、カーディガンを脱ぎ、髪の毛を解く。



そして、ピアスを外す。

それを見た月島くんは先ほど私に渡した箱を開けると、にこり、笑う。

「おいで…?」


誘われるがままベッドの端に寄り、耳を寄せればひやり、冷たい感触。
月島くん…蛍の指と、金属の感触を耳に感じ、体がぞくり泡だつ。
ぱちりとはまったおつきさま。

それはいつも蛍がそばにいるみたいで…


「興奮する…でしょ?」



嬉しい。

でもそれ以上に興奮する。


こくり、頷けば、耳朶を触る指が頬をなぞり、顎をとらえる。


「逃がさないから。」


きらり

おつきさまのように輝く瞳に見つめられ、捕らえられ、

きっと私、もう逃げられない。







『ずっと、捕まえてて。』

end













R18end
P21〜

/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp