• テキストサイズ

【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第28章 純愛の手ほどき、シテくれる? / 伊達政宗





「舞様、政宗様っ!」


次の日。
その日の軍議が終わり、広間を後にしようとする政宗と舞を、三成が引き止めた。


「どうしたの、三成君」
「舞様の為に、探しておきましたよ」
「え……わぁっ」


天使の笑顔を浮かべ、三成はどさっと山積みの本を舞に手渡した。
舞は目を白黒させて、三成に尋ねる。


「なに、これ…」
「初夜の手引書、大全です! 是非お役立てくださいね」
「はぁー?!」
「三成、お前……昨日の話、忘れてなかったのか」


舞が真っ赤になる中、政宗がぷっと吹き出した。


「でも、残念。 徒労だったな」


政宗は舞から本を受け取り、もう一度三成に押し付ける。

そして、そのまま舞の肩を抱いた。


「こいつには俺という立派な師が居るから、大丈夫なんだよ」
「ま、政宗……っ」
「政宗様が?」
「おう、今夜も手取り足取り教えるから」


舞の顎を取り、鼻先にちゅっと口付ける。
目を丸くさせる舞に、政宗は熱っぽく囁いた。


「今夜も……いいだろ?」
「……っ」
「不安なら、また教えてやるって…だから、な」
「政宗……っ」


なんとも言えない甘い空気に、三成が不思議がっていると、そこに秀吉が近づき、三成の肩をぽんと叩いた。


「馬に蹴られたくなかったら、ここは大人しく引いとけ」
「秀吉様…政宗様と舞様、何かあったんですかね」
「まぁな…ちょっと安心したかな」


真っ赤になりながらも、嬉しそうな舞の姿を見て……

秀吉は微笑ましく思い、広間を後にしたのだった。










/ 523ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp