第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
ギュッと胸の前で凛は手を合わせる
『嬉しかったよ…』
赤司「!凛…」
『だから…バイバイ。赤司君』
赤司は凛の手を掴もうとするがスルリと抜けた
赤司「!(こんなに痩せてたか?…もしかして、僕は…俺は…何処か間違えた?いやそんな筈はない。僕が間違えるはずがない!)」
『ありがとう…』
どんなに痛め付けても泣かなかった凛は1粒の涙を流した
凛は屋上へ向かった
『お父さん…お母さん…私ね…もう疲れちゃったんだ…。生きていたって意味が無いよ…2人がいないんだもん…』