第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
『ごめんなさい…ごめんなさい』
何度も呟く
”救ってあげたかった。またバスケが楽しいって思わせてあげたかった…私が死ぬことでみんなが少しでも元に戻るなら…私はそれを選ぶ”
続いていく部活日記…
いや、ただの日記
”黒子君が心配だけど私にはもう関係ない事”
”疲れた”
”約束…守らなきゃね”
赤司「凛」
『赤司く…「早く出ていけ」』
凛は泣くのを必死に堪えた
いつか来る終わり…それは唐突だった
『赤司…ううん、征君…今までありがとう』
赤司「何?」
『みんなが信じてくれなくなった時も、征君だけは手を引いてくれたから…。大丈夫って言ってくれたから』