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【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第26章 交差する想い


縁「スガさん・・・俺を散々あれだけ抱きしめときながら、まだ足りなかったんですね・・・」

菅「だってやっぱり縁下じゃさぁ・・・紡ちゃんとは程遠いっつーか?こう、柔らかさが足りないんだよね」

いやぁ、と笑いながらスガが言えば、縁下は眉を歪めた。

ま、とりあえずは・・・

「全員集合!集まり次第、練習開始!」

バラバラとあちこちから部員が集まり輪を作る。

さて、と。

俺も行かなくちゃな・・・

清「澤村、着信鳴ってるけど」

スクイズを用意していた清水から声をかけられ、着信相手をチラリと確認する。

紡からだ!

「もしもし、澤村だけど・・・」

『あ、こんにちは、城戸です。あの、いま大丈夫でしたか?』

「今から練習開始するとこだったけど、ま、大丈夫だ」

『練習・・・じゃあ、終わった頃にかけ直します。じゃあ、その時に・・・』

え?

ウソでしょ??

「ちょっと待った!まだ切らないで!俺の話聞いて!」

思わず叫ぶ俺を、みんなが振り返る。

菅「大地?急に叫んでなに?しかもそんな・・・浮気した旦那が奥さんに言い訳するみたいな・・・」

俺は・・・どういうイメージだよ。

『もしもし・・・?』

「あっ、あのさ?ちょっと待って」


俺は通話口を塞ぎ、スガに大事な用だから練習頼むと告げて体育館の端に移動した。

「待たせてゴメンね?もう大丈夫だから」

『大地さん?練習を優先して下さい。じゃないと、目指す場所に霞がかかってしまいますよ?』

「あは、は。厳しいなぁ」

当たり前です!と電話の向こうから紡が言う。

「でも、大丈夫だよ。ウチのスキンシップ多めな副主将は、実は俺より頼りになるからね。で、この電話の用件ってのは?」

『あ、はい。あの、既にご存知かも知れませんけど、退院が決まったので・・・まずはご報告をって』

「うん、知ってる。さっき武田先生から聞いたよ。予定より早めの退院だったから驚いたけど」

俺がそう返すと、紡が退院が決まるまでの経緯
を笑いながら話してくれた。

「へぇ、あの桜太さんが・・・」

そんなにも翻弄している姿は、俺が見た事ある姿からは想像つかないな。

『それで、そのお医者様が私をお嫁さん候補にどう?とか言い出した時の桜太にぃも笑えちゃって・・・』

「えっ?!お、お嫁さん候補?!」

菅「えっ?!」









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