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【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第26章 交差する想い


なに?!

何なの今の間は!!

「金田一・・・GO!!」

金「えっ?!あ、及川さん?!わぷっ・・・」

オレの隣の金田一を引っ張り込み、むりやり岩ちゃんの胸へと押し付ける。

岩「何してんだグズ川!金田一を離せ!」

怒りながら岩ちゃんは金田一を押し戻し、乱れた制服を正す。

「ね?金田一、甘い香りがしたでしょ?」

得意気になって、金田一に声を掛けた。

金「はぁ・・・確かに甘い香りって言われたら、そうかもッスね・・・でも・・・」

ほらね!オレが言った通りじゃん!

・・・って、言おうとしたのに。

金「でもなんか、城戸と同じ匂いみたいでした」

金田一のひと言で、オレの心が急激に凍り付いていく。

今、金田一はなんて言った?

頭の中で金田一の放った言葉がグルグルと回る。

・・・城戸と同じ匂いみたいでした・・・

・・・城戸と同じ匂いみたいでした・・・

・・・城戸と・・・同じ・・・



・・・紡ちゃんと・・・同じ?・・・


岩「・・・金田一、考えすぎだろ」

素っ気なく言う岩ちゃんも、心なしか様子が変だ。

「岩ちゃん・・・何で岩ちゃんから、紡ちゃんと同じ香りが・・・するの、かな?」

出来るだけ平静を装って。

出来るだけ笑顔で、岩ちゃんに問う。

岩「知るか。そもそも何で俺からつむ・・・城戸と同じ匂いがすんだよ」

岩ちゃん今・・・紡って、言いかけた。

花「城戸・・・って、誰?」

松「あ?誰ってお前、昨日の烏野にいた女子マネだよ。ほら、ケガしたりでこっちのベンチにいただろ?」

花「あぁ!あの子か!あの子スゲー可愛かったよなぁ・・・矢巾がナンパすんのわかるわぁ」

松「だろ!でもよ、俺はあの子の連絡先、知ってんだぜ?」

花「マジかよ松川!!オレにも教えろよ!」

松「ダーメ。俺の癒しの天使ちゃんだから」

ちょっと?!

今のは聞きづてならないよ!!

「まっつん!紡ちゃんはまっつんのじゃないんだからね!」

岩「オメーのでもないだろが!」

何で急に岩ちゃんが声を上げるの?

「確かに、まだ・・・オレの紡ちゃんじゃない。でもさ、岩ちゃんの紡ちゃんでも・・・ないよね?」

岩「・・・あぁ、そうだな。でも・・・大事な・・・、後輩、だ」

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