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【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第32章 不協和音


まぁ、道宮の気持ちは分かるよな···

俺達だって県4強の青城と練習試合?!ホントですか?!とか、武田先生に詰め寄ったもんなぁ。

メンバーの数はギリギリでも6人はいるんだし。

後は顧問の代わりに手が空いてる先生とか、せめて外部コーチとして···例えば、烏養コーチとか···

···いや、なんかそれはダメな気がする。

俺達の練習にも、今はコーチの指導が必要だ。

武田先生に頼めば、ひとつ返事で受けては貰えるだろうけど、指示が欲しいとかになったら難しいだろうしなぁ。

道「今回は縁がなかったんだって思って、キャプテンとして断りの電話するよ」

「ちょい待った!同行者探しだったら俺も手伝うし、何とかしてみない?メンバーはギリギリでも6人はいるんだろ?だったら、」

道「ムリだよ···だって、メンバーはギリギリでも、もう1人位はいないと···何かあった時に備えての話だけどさ」

何かあった時って、ケガ···とか?

道「公式戦じゃなくても、ピンサーとか···」

···?

道「リベロ···までは行かなくても、レシーバーとか···」

···ん?

道「カオリ以外にも、セッターとかいたら···」

えっと···あれ?

なんで道宮の言葉に、その都度···紡が浮かんでしまうんだろう。

俺達とコートの中を元気に動き回る、紡が。

道「ねぇ澤村。誰かバレー経験者の女子とかに知り合いない?···なんて、澤村じゃ女っ気ないしムリか」

おいおい···それは俺に対して酷くないか?

確かに···女っ気ないって所は否定出来ない自分も悲しいけど。

「バレー経験者、か···」

道「もしかして···いるの?!」

「あ、いや···その、いなくもなくもない事もない···」

さすがに女バレの練習試合って言っても、相手が青城のってなれば···マズイよなぁ。

紡本人に何の承諾もなく推薦するわけにも行かないし。

それに紡は、青城にって言ったら···いつ岩泉と遭遇するか分からないから、行きたがらないだろうし。

「とりあえず、追加メンバーの事は何とも言えないから、」

『あ、いたいた···大地さん!』

道「大地さん?···って、澤村、だよね?」

道宮に言われて階下を見れば···ひょこっと顔を出す紡がいた。

『あ、すみません。お話中でしたか···』

いきなりご本人登場かよ!


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