【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
セリシアside
―――――時が来ればわかる―――――
時って、どのくらい?
長いでしょう、どう考えても。
―――――わたしにもすでに分からない―――――
そもそもあなたは何者なの。
どうして語っているの。
―――――わたしの知る、本来の運命はすでにない―――――
本来の運命?
―――――あなたの運命も良いものに変わるかもしれない―――――
良いもの。
それがどういう意味なのか。
―――――世界の異変は、あなたの運命も変える―――――
規模、でかすぎない?
―――――巫女の力は、大きすぎる―――――
巫女の力?
それがどう関係するというの。
―――――皮肉なものだけど…それにわたしは頼るしかない―――――
なにに頼っているの。
―――――本当にごめんなさい―――――