• テキストサイズ

鍵の歯車【7竜】

第3章 CHAPTER.1


────


所変わって、アトランティカのとある場所。


ここもシオン達が転送された場所と同じように揺れているようだ。
しかしバタバタと騒がしい。




青ざめる女官「衛兵は何をしているの!?」

気丈な女官「最期のときまで命に代えても女王をお守りするのです!」




女官達が女王を守ろうと、忙しなく動いている。

そこへ、格の高そうなルシェ族の男がやって来る。




???「ウラニア様。
そのような端近に出てはなりません」

ウラニア「タリエリ・・・『星晶石(せいしょうせき)』がまたひとつ、堕ちました」

タリエリ「時は近付いております。
さあ、奥の間へ」

ウラニア「ええ・・・」




タリエリの言葉にひとつ頷くと、ウラニアは胸元で両手を握り締めてただ祈った。




ウラニア「海の神、星の神。
そして偉大なる先王ユトレロよ。
アトランティスにご加護を・・・」










──────



ナガミミ『オ・・・、13・・・班!
聞・・・・・・返事をしろ!
聞こえているなら、サッサと返事をしねえか!』

シオン「あ、直ったみたい。
うん、聞こえてるよ」

ナガミミ『おっ、やっと繋がったな。
やれやれ・・・ちょっぴり焦ったぜ。初任務でいきなり死なれたらオレがアリーに絞られるんだ・・・。

この地震を起こしたヤツがテメエのターゲット。第3真竜二アラだ。
いま、アトランティスは二アラの襲来を受けて滅びる寸前ってとこだ』

リョウ「えっ・・・二アラ、って確か・・・」

ナガミミ『知ってるかも知れんが二アラは西暦2020年にも地球に現れた。つまりアトランティスの連中は二アラに負けて、滅んだってことだ。
いや、地球が滅んでいない以上正確には相討ちか・・・2020年に現れたヤツは手負いだった。このアトランティスでルシェの連中にやられたんだろう。

ドラゴンクロニクルの解明には手負いじゃない二アラから採取した検体が必要らしい。
そいつをどうにか手に入れるのがテメエらのミッションだ。わかったか?』

シオン「ん、解ってる」




通信機が安定したらしく、今度は途切れる事なくナガミミの解りやすい解説を聞けた。

・・・やっぱナガミミって、説明上手いなあ。
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp