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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


それは本当に偶然だった。

あの雑誌の記事が出てから、潤はずっと元気がなかった。
大きなイメージダウン…
そう言われるほど、醜悪な記事だった。

副社長から、言われたことだから…断れなかった。

こういうのも、俺達の仕事の内ではある。
高いギャラには、こういうスキャンダルを被るってことの意味も含まれている。
それもアイドルみたいな人気商売の仕事のうちのひとつ。

俺達は、人形だから。

それでも表向きの処分として、潤は仕事以外は謹慎になっていた。
何の制裁もないのはおかしいからね。

毎日鬱々としている潤を、俺はただ見ているしかなかった。

なんて声をかけたらいいかわからない。
口下手な自分を恨んだ。
あんまり賢くもない自分は、掛ける言葉を持っていなかった。

だけど偶然…ほんとに偶然、そのシーンを目撃してしまった。

本番前に入ったトイレ。
いつもだったら翔ちゃんに出会う。

だけど、その時出会ったのは潤だった。

「あれ~珍しいね…」

その後、言葉を継げなかった。

だって、潤の目が真っ赤だったから。

「…どうしたの…」
「なんでもない」

顔を背けると、せっかくメイクが終わってるのに洗面台で顔を洗い始めた。

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