第7章 グレイ scene5
「俺は別に智くんと同室でいいよ」
「えっ…」
「智くん、嫌?」
「い、嫌じゃないよ!」
むしろ…嬉しいんだけど…
「じゃあ今日は二人でしっぽりとしますか!」
「し…しっぽり…」
やばい…俺、我慢できるかな…
マネとスタッフさんが戻っていくと、すぐに旅館の女将が来て案内してくれることになった。
「ではこちらです。どうぞ」
荷物を持ってついていくと、一旦庭に出た。
飛び石を踏んで歩いていくと、庭の中に忽然と藁葺き屋根の小さな家が見えた。
「こちらでございます」
からからと引き戸を開けて女将が中に入っていく。
「なんか、おもったよりも凄いね…智くん」
「う、うん…」
中は思ったよりも広くて。
座敷に案内されると、女将はお茶を淹れてくれていろいろと説明してくれた。
「露天は掛け流しになっていますので、いつでもお入りいただけます」
「へえ…贅沢だね」
「うん…」
女将は一通り宿の説明をすると、にっこり笑った。
「お電話で注文していただければ、露天で飲むお酒のセットもご用意しておりますので」
「ええ!凄い。そんなのあるんだ~!」
翔ちゃんはめっちゃ嬉しそうにしてる。
早速2つ頼んでいた。