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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5






「う…」

泣きながら、目が覚めた。

夢だとわかっても、涙が止まらない。



会いたい、と思った



我儘だと言われてもいい。
罵られてもいいから…

それでも傍に居たい

夢の中の”僕”は傍に居られなかった
あんなに辛いことだと思わなかった。

”にいちゃん”が居ない世界―――



枕元に置いていたスマホを手に取る。
勇気を振り絞って、通話ボタンを押そうとしたその時…

スマホが震えた

「……もしもし……」
『和也…?』
「翔…さん…」
『ごめんな…寝てた?』
「ううん…あの、俺…」
『あのさ…』

すうっと息を吸う音が聞こえた。

『俺は…おまえが好きだよ』
「え…?」
『おまえの側にいると、常に緊張するくらい…』
「え…?なんで…?」
『好きすぎて…格好悪いとこ見せたくなかった』

くすくす笑う声がする。

『でも…もうやめる。俺…格好悪くてもいいや…』
「翔さん…」
『おまえが居ないと、駄目だわ』
「翔さんっ…」
『あんなこと言ったけど…別れたくない』

カタリ…玄関先で音がした。

『格好悪くても…俺のこと、好き…?』
「うん……うん……」
『…俺…おまえしか見えてないよ…』
「……ごめん…ごめんね…翔さん…」

立ち上がって寝室のドアを開けた。

「俺…翔さんを、失いたくないっ…」
「和也…」

そこには、愛おしい人が立っていた。

「束縛してごめんね…?俺…翔さんが居なくなるのが怖かったっ…」
「わかってる…わかってるよ和也…」
「ごめんなさいっ…」

微笑んで広げてくれた腕に飛び込んだ。

「ずっと…一緒に居て…?」
「うん…ずっと、一緒だ」
「離さないで…」
「離さないよ…」





微笑んだあなたの顔は…
夢の中の空みたいに、透明だった





END

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