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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


潤が両手を捻挫した。

「なんでそんなことになるわけ…?」
「いや…俺にもよく…」

こう見えて、潤は多少運動音痴だ。
それをカバーすべく、日夜ジム通いにテニスにと精を出しているが、いっかな、生まれ持ったものというのはしつこいもので…

通ってるテニスコートでコケたとき、両手をついて顔は守ったけど、手首は犠牲になったってわけ。

「さすがトランポリンでおでこ擦るだけあるわ…」
「うっ…うっせー!」

なさけな~い顔をしながら、潤はソファでただ座ってる。
両手が使えないんだから、することもなく暇そう。

そんな潤の横で、俺はゲームに興じている。

「なあ…」
「んー?」
「なんか喋ろうぜ」
「なにを?」

12年目の俺たちは、今更新鮮に話すことなどもなく。
暫く見つめ合って、諦めた。

「じゃあ、愛を囁やこう」
「どうやって?」

両手が使えないのに、愛を囁いたってストレスが溜まるだけじゃないか。

「んあ~…手が使えないって不便だな…」

そう言って潤は両手をソファの背もたれに載せた。

「飲ませろ」
「は?」

くいっと顎をテーブルに指す。

テーブルの上には、ストローを刺したペットボトル。

「…はいはい…」

しょうがないから飲ませてやった。

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