第7章 グレイ scene5
「今日もお疲れ様でしたー!」
ツアーは福岡をあと一日残すところまできた。
「いやあ…年跨ぐと、なんか長かった感じするね」
「でも、あっという間だよ」
俺が言うと、翔ちゃんがうんうんと頷いた。
「年のせいかなあ…」
「はいはい。最年長、お疲れ」
「オイ」
「はいはい。次に最年長も、お疲れ」
ニノが俺と翔ちゃんのグラスにどぼどぼと酒を注ぐ。
「かわんねえっつーの!」
俺の部屋で4人でお疲れ会だ。
潤はまだ演出の打ち合わせがあるとかでドームに居残ってた。
終わり次第、駆けつけることになってる。
新年のお休みはちょびっとで、年末から続く忙しいスケジュールの総仕上げだから、みんなクタクタになってた。
「大野さ~ん…ちょっと横になってもいい?」
「いいよー」
酒に弱いニノが、真っ先にダウンした。
「俺も…ちょっと回ってるわ…」
ニノがダウンしたベッドに相葉ちゃんもダイブした。
「おいいい~来んなよ!あいばか!」
「そんなこというなよぉ~…」
またいつもの兄弟げんかが始まった。
それをBGMに翔ちゃんとまたグラスを合わせた。
「お疲れ」
「お疲れ、智くん」
飲み直して潤を待ってようと思ったけど、いつまで経っても潤はこない。
なんかトラブルでもあったかなあ。