第7章 グレイ scene5
真に愛というものは、素晴らしい…
「翔ちゃん!ねえ!」
「なあんだよぉ~…もうちょっと寝かせろ…」
「ねえ!凄くいい天気だよ!ねえっ」
「わかったよお…起きるよお…」
まだ寝ぼける俺の腕を引っ張って、雅紀はリビングへ俺を引っ張っていく。
「ねえ、見て!お空、すごくきれいだよ!」
高層ビルの俺達の住まいから、東京の空が見える。
「おお…快晴だな…」
真っ青な空が輝いていた。
昨日雨だったから空気がすごく綺麗みたいで、遠くまで見渡せた。
「ねえ…どっか行く?」
「んう~…」
まだ半分寝ている俺は、すぐに頭が回らない。
「もおっ!ちゃんと起きてよお!」
「そおんなこと言ったって雅紀ぃ…」
ぶちぶち言ってる俺の腕を引っ張って、洗面所まで雅紀はどたどたと歩く。
「さ、顔洗って!歯磨いて!朝飯作るから」
「わかったよ…」
顔を冷たい水で洗って無理やり目を覚ます。
歯を磨いてリビングへ戻ると、もう朝飯ができてた。
「早くね…?」
「もう!俺、何時から起きてたと思うの。準備とっくにできてたの」
トーストの載った皿を持って雅紀が後ろから俺をどつく。
それほど今日の二人で休みを楽しみにしてたってことだよな…
反省。